胸打たれる遺品整理「養父でも世界で一番の親でした」

遺品整理サポート郡山スタッフの小林です。

遺品整理と聞くと悲しいイメージを持たれる方が多くいらっしゃいますが、実はそうでもありません。

中には、家族っていいなぁ。疎遠になっている兄弟に会いたいなぁと思わせてくれる心温まる現場もあります。

私が最近一番心に残った遺品整理をご紹介します。

遺品が語る父の愛|段ボール3箱に詰まった思い出の品

お住い
福島県郡山市
ご依頼人
故人の奥様
家族構成
奥様、長男様(高校生)、次男様(中学生)
遺品整理ご依頼内容
事故で亡くなったご主人の遺品の片付け

「主人の遺品を片付けてほしい。」

数か月前に頂いたご依頼の電話です。

現場に到着して通されたのは亡くなったご主人の部屋。突然亡くなってしまったショックで奥様は部屋に入る事も出来ないまま過ごされてきたそうです。

なるほど、朝起きて布団をはいだ状態そのままのベッドや脱いだ服、開きっぱなしの雑誌などその空間だけ時間が止まってしまっている様子でした。

胸打たれる遺品整理

片付けが進む中、押し入れの奥から数箱の段ボールを取り出し、開けてみると中には息子さんたちの思い出の品でしょうか、賞状や運動会と書かれた金メダル。


頑張ったね○○(息子さんのお名前)というタイトルがつけられたDVDなど3箱にわたりぎっしりと詰まっていました。


ご家族に処分の確認をすると、突然長男様が泣き出し、つられて奥様も泣き崩れてしまわれたのです。

そんな中、唯一泣かないでいてくれた次男様が下記のようなことを教えて下さいました。


  • 父親は血が繋がっていなかったこと
  • 会話した記憶がほとんどなく、自分たち子供は嫌われていたと思っていたこと

そこへきて段ボールに詰まった遺品を見た時、嫌われていたのではない、話したかったけれど何を話したらいいのか分からなかっただけなのだと気づいたそうです。


「本当の親じゃないけど、世界で一番の親です。だからこれは捨てないで下さい。」


そう涙ながらに語る長男様に胸を打たれた瞬間でした。

最終的に3箱の段ボールだけを残して全て処分という形で終了となりました。

遺品整理とは人の絆を繋ぐもの

今回ご紹介したK様のケースのように、遺品整理には時として失いかけていた親子の絆を繋ぎとめる瞬間が訪れます。

私達遺品整理サポート郡山のスタッフは、過去何度かそのような現場に立ち会わせていただき、そのたびに胸を打たれ、心暖まる思いです。

遺品整理は悲しいばかりではありません。故人の遺した思いがけない優しさに気付くこともたくさんあります。

思い出は思い出として心の中にとっておき、前に進むためにも遺品整理は大切な作業だと念頭に置いて、私達は誠心誠意作業にあたっています。

新しく一歩を踏み出すためにも、遺品整理でお悩みの際は一度ご相談ください。