アパートの入居者様が突然亡くなられたとき、大家様が直面する大きな課題の一つに、孤独死や孤立死の現場への対応があります。
福島県の孤独死・孤立死の現状
福島県においても、孤立死や孤独死は他人事ではありません。
警察庁のデータによると、2024年に福島県内でご自宅で亡くなられた一人暮らしの方は937人にのぼり、そのうち703人が65歳以上でした。
死後8日以降に発見される「孤立死」は、全国で2万件を超える深刻な問題です。
(データ引用:警察庁HP 令和6年中における警察取扱死体のうち、自宅において死亡した一人暮らしの者について)
郡山市でも、2023年時点で65歳以上の一人暮らしの方は13,682人に上り、男性は17.7%、女性は13.4%の高齢者が単身で生活しています。(データ引用:郡山市HP 郡山市における65歳以上の一人暮らし高齢者の動向)
近くに親族や頼れる人がいれば万が一の事態にも対処できますが、地域コミュニティの希薄化や近所付き合いの減少により、異変に気づくのが遅れてしまうケースが少なくありません。
特に郡山市のような都市部では、隣人との交流が限定的になりやすく、その結果、孤独死・孤立死の発見が遅れてしまうことが懸念されます。
孤独死・孤立死が発生した際の対応の流れ
孤独死の発生はオーナー様にとって精神的な負担も大きく、「どこに連絡すべきか」「何を優先すべきか」が分からず戸惑うことが多いものです。ここでは、万が一入居者様の孤独死が発生した際の、対応の流れを整理しました。
➀警察への通報・現場確認
孤独死の現場を確認次第、早急に警察に連絡します。警察が現場を確認し、事件性の有無を判断します。
➁親族・相続人の特定
警察が身元を確認した後、親族や相続人へ連絡が行われます。
相続人と長年疎遠となっており連絡が取れない場合や、遠方在住・相続放棄などで対応が進まないこともあります。
また、すぐに親族と連絡が取れたとしても、清掃費用や遺品整理にかかる費用の負担について、交渉が難航する場合があります。
➂特殊清掃業者への依頼
警察の現場確認が完了し、立ち入りが可能となったら、特殊清掃業者へ清掃を依頼します。
孤独死や孤立死の現場では、時間の経過とともに臭気や体液が建材内部にまで浸透している場合も多く、一般的なハウスクリーニングでは十分に対応できません。悪臭を分解するオゾンや銀イオンを用いた消臭処理や、お部屋全体の殺菌・消毒を行います。事件現場特殊清掃士の資格を持つスタッフが対応いたします。
➃遺品整理と貴重品の保管
清掃と並行して、当社の遺品整理士が貴重品・形見品の仕分けや保管を行います。
➄原状回復工事・リフォーム
床や壁材にまで悪臭や体液がついてしまった場合、内装の張り替えが必要となります。
当社はリフォーム会社と提携しておりますので、特殊清掃から原状回復工事まで、ワンストップで対応が可能です。オーナー様のご希望があれば、同時にお部屋のリフォームも承っておりますので、ご希望がございましたらお伝えください。
➅再募集・売却など
清掃・原状回復工事が完了したら、入居者の再募集が可能です。
ただ、孤独死が発生した物件は「心理的瑕疵物件」に該当し、次の入居者への説明が義務付けられています。そのため、なかなか次の入居者が決まらず、家賃の見直しが必要となる場合もあります。
遺品整理サポート郡山は地元の不動産会社と提携しており、再募集は勿論、物件の売買やその後の活用についてもご相談いただけます。遺品整理・特殊清掃後の物件の取り扱いについても、お困りごとがありましたらご相談ください。
特殊清掃からリフォームまで対応した事例
以前、当社にて遺品整理・特殊清掃・リフォームまで対応した事例をご紹介させていただきます。
郡山市のオーナー様より、保有物件で孤独死が発生したとのご連絡をいただきました。
発見時、故人様が亡くなってから既に2週間が経っており、お部屋は臭いが強く残っていたため、オゾンによる消臭処理を行いました。
また、こたつで亡くなっていたこともあり、床材に体液が染みてしまっていたため、畳の張り替えが必要な状態でした。そのことをオーナー様にお伝えすると、「フローリング材に変更したい」とのご希望をいただき、弊社にてリフォームも対応いたしました。
特殊清掃とリフォームをワンストップで対応することで、オーナー様には再募集までの期間を短縮していただくことができました。
万が一の孤独死に備えるために
孤独死や孤立死は、誰にでも起こり得る現実です。
特に、高齢の単身入居者がいらっしゃるオーナー様は「万が一」に備えておくことが大切です。
信頼できる遺品整理・特殊清掃業者との連携
孤独死の発生後に業者を探し、場合によっては複数の業者に見積りを依頼・比較するのはオーナー様にとって大変な労力です。
いざという時に迅速に対応できるよう、地元の信頼できる遺品整理・特殊清掃業者を事前に把握しておくと安心です。
孤独死に対応する保険への加入
一部の保険会社からは、入居者様の孤独死・自殺した際に補償が受けられる保険も販売されています。遺品整理・原状回復工事費用の補償を受けることができるものもあり、万が一に備えることができます。
日常的な見守り・連絡体制の整備
孤独死を未然に防ぐには、日頃の見守りが最も重要です。
定期的な訪問や郵便受けや電気・洗濯物などの確認をすることで、孤独死の防止や、万が一の事態でも早期発見につながります。
孤独死の後に直面する課題を、遺品整理サポート郡山がお引き受けします
孤独死が発生した後、賃貸オーナー様は、特殊清掃・遺品整理だけでなく、早期の再募集に向けたリフォームや売却を含めた不動産活用まで対応する必要があります。
体力面は勿論、孤独死の発生はオーナー様にとっても精神的な疲労も非常に大きいものになります。
私たちは、リフォーム業者や郡山の不動産会社、弁護士・司法書士といった各専門家・相談先とのネットワークを築いています。
遺品整理や特殊清掃のご相談をいただければ、その後のリフォームや物件の再募集や売買に関することまで、当社が窓口となり、一貫してサポートさせていただきます。
遺品整理サポート郡山まで、お気軽にお問合せください。








