
お盆はお正月と同じくらい重要な行事です。 特に、故人が亡くなってから初めて迎えるお盆の事を「新盆(あらぼん)」といいます。
新盆は亡くなった個人の霊が初めて帰ってくる日なので、粗相のないよう厳かに行いたいものですね。
ここでは、そんな新盆の意外と知らない行い方を4つのステップに分けてご紹介しています。
新盆の基本知識
- 新盆とは?呼び方の違い
- 故人が亡くなってから初めて迎えるお盆の事を「新盆(あらぼん)」といいまが、地域によっては「新盆(にいぼん・しんぼん」又は「初盆(はつぼん)」と表現するところもあります。
- 新盆とは?通常の供養との違い
- 新盆は亡くなった個人の霊が初めて帰ってくる日です。通常のお盆よりも丁重に仏を供養するのが仕来たりとなっています。
新盆の仕方と個人の霊の迎え方
- 新盆の仕方
- 自宅に近親者や友人・知人を招いて僧侶に読経していただきます。そして、法要が終わった後に精進料理でもてなします。
- 新盆での故人の霊の迎え方
- 本来、故人の霊が迷わないように13日(盆の入り)の夕方には門口などで麻幹(おがら)や麻の皮をはいだ茎を焚きます。これを「迎え火」といいます。 しかし、安全面から最近では軒先や仏壇の脇に提灯(ちょうちん)を飾り、夜に明かりを入れるのが主流となっています。
新盆の準備

- 僧侶への依頼と日程の決定
- 物事を始めるにはまず日程を決定しなければなりません。 お付き合いをしている菩提寺へ連絡をして、僧侶と相談して日程を決めます。
- 新盆の案内状を送る
- 親族や故人の友人、知人などへ案内状を送る場合は、約1ヶ月前には案内状を送りましょう。 その際には、往復はがきを利用して出欠の返事を確認すると便利です。
- 精霊棚を設ける
- 初盆を迎える家では、盆の入りの前に精霊棚(しょうりょうだな)を設けます。
そこに、位牌・仏具を始めとし、初物の果物や野菜、菓子・花・故人の好物などをお供えします。 また、馴染み深いところでいうときゅうりで作った馬と、なすで作った牛を供えるのが一般的です。
これは、先祖の霊が馬に乗って一刻も早くこの世に帰り、牛に乗ってゆっくりとあの世に戻っていくようにとの願いを込めたものとも言われています。
- 盆提灯を設置する
- 新盆を迎える家には、親戚から盆提灯をおくるのが習わしとなっています。
本来新盆の家の家紋入りの提灯をおくるようになっていますが、これは新盆の時にしか使えないため、最近では、何度も使える家紋なし、絵柄入りの提灯をおくることが多いようです。
また、提灯ばかりたくさんあってもしょうがないので、親族は現金を「御仏前」・「御提灯代」と表書きして贈り、提灯は新盆を迎える家族に必要な個数だけ買ってもらうケースも増えています。
- 新盆の服装について
- 特にこれといった決まりはありませんが、一般的に見ておかしくないTPOをわきまえた服装でOKです。 男性なら、黒のスーツに黒ネクタイや黒い靴下と靴など、黒で統一するのが一般的です。 女性なら、黒のワンピースかスーツに黒いストッキング、真珠のネックレスなどが基本です。 また、参考までに、学生なら制服が基本となっています。
新盆の供養が終わったら
- 新盆のお返し・引き出物について
- お金を包んでいただいた方にはお返しをするのが常識です。 新盆の場合は、僧侶に読経していただいた後、精進料理でおもてなしをする事が「お返し」となります。 このあと、持ち帰っていただく引き出物を用意します。 また、このほかに供物をいただいた方や、わざわざ焼香に来ていただいた方にも引き出物を渡すとより丁寧でしょう。
- お布施を準備
- 法要をしていただいた家族は、僧侶に「お布施」としてお礼をしなければなりません。
僧侶が会食に同席される場合は、お布施とお車代の2つをお渡しします。
同席を辞退された場合は、お布施、お車代の他、ご膳料の3つをお渡しします。
- お布施の相場
- 3万円程度
- ご膳料の相場
- 5千円~2万円くらい
- お車代の相場
- 5千円~2万円くらい
- 送り火について
- 16日(盆の明け)の夕方に、迎え火と同じように門口で麻幹を焚いて、故人の霊を送ります。
新盆用の白提灯をお使いの場合は、送り火で燃やしたり、菩提寺に納めて燃やしてもらうのが一般的です。
お盆にまつわる豆知識
- 水引き
- 黒白の結びきりで、のし無しが基本です。
- 表書き
- 引き出物の表書きには「志」・「初盆供養」・「新盆供養」と書くのが一般的です。
特に、「志」は宗教を問わず使える優れもの!渡す相手の宗教がよく分からない時などは「志」が無難です。
また、水引きの下に、施主の名前(通常、名字かフルネーム)を入れると完璧です。
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