
突然、あるいは覚悟ができていたとしても、ご自身の親が亡くなるということは、受け入れがたい現実ですよね。
しかしそんな中でもせわしなく過ぎてしまう葬儀までの時間。
親や、大切な家族が亡くなってしまったときに、まずその日のうちに遺族がしなければならない3つのことをご紹介します。
親の危篤・臨終を親族や友人などに知らせ、葬儀社にも連絡を
危篤(きとく)を迎えたら…
医師から危篤の診断を受けたら、近親者など合わせたい人に大至急連絡を取ってください。
緊急なことなので、普段は疎遠になっている方においても血縁関係がある方には早朝や深夜に関わらず電話で連絡します。
人は最期を迎えるとき、例え意識がなかったとしても声は届いていると言われています。
皆さんでお声をかけてあげてください。
臨終(りんじゅう)を迎えたら…
医師から臨終の宣告を受けたら、親の血縁者やご友人など死亡を知らせるべき人に連絡を入れます。
例え心構えをしていたとしても、悲しみに満ちて思考能力が低下してしまいます。
しかし、葬儀社にも連絡を入れ、執り行わなければならないお葬式の段取りを行っていかなければなりません。
大切なのは、すべき事をメモなどに書き確認をしながら準備を進めることです。
遺体を引き取り、お葬式を迎えるために綺麗にしてあげましょう
病院で親が亡くなった場合
病院で最期をみとった場合、遺体は病室から霊安室に移されることが多いですが、遺族は速やかに病室の整理をして遺体を引き取らなくてはなりません。
遺体の引き取りには、少なくても2人か3人で出向き、病院への支払い、故人の私物の引き取り、お世話になった方へのお礼、親族への連絡をします。
郡山市の一般的な家庭では、自宅へ連れて帰り、家族と最後の時間を過ごすことがほとんどです。
家が狭くて安置できない場合や、亡くなったことを近所に知られたくない場合は葬儀社などの遺体安置所に搬送します。
自宅で親が亡くなった場合
ご自宅で亡くなった場合、至急主治医に連絡して来てもらいます。
突然の死亡で特に主治医がいない場合、警察に連絡をして現場検証をしなければなりません。
病気による自然死であることが確認されるまでは遺体を動かしてはいけません。
遺体を綺麗にしてあげましょう
遺体には、死化粧(しにげしょう)をします。
服装については白の死装束を着せますが、最近では故人の気に入っていたものを着せることも多くなっています。
遺体の向きは、北枕または西枕に安置し、白い布で顔を覆います。
遺体の枕元には白布をかけた小台を置き、その上に三具足(香炉・花瓶・燭台)、枕飯、枕団子、枕花、浄水、鈴を供えて「枕飾り」とします。
・枕 飯…故人の使った茶碗を用意しご飯を山盛りにし、その上に2本の箸を垂直に立ててお供えする
・枕団子…上新粉などで団子を作り、三宝または皿に半紙など白い紙を敷いてお供えする
また故人の枕元か胸の上に、葬儀社で用意される「守り刀」を置きます。
葬儀前に必ず必要な死亡届について
最期をみとった後、医師から死亡診断書を受け取ります。
死亡診断書と対になっている死亡届に必要事項を記入し、郡山市役所へ提出しなければなりません。
死亡届は、なるべく故人に近い親族が届出人となり、届出人の署名と捺印をして提出します。
死亡届を出さなければ火葬(埋葬)許可証が交付されず、実際にお葬式を行うことができませんのでご注意ください。
また、死亡診断書は葬儀後の諸手続きに必要となりますので役所に提出する前に必ずコピーをとって保管しておきます。
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