
少し前になりますが、新聞で生前整理に関する記事を読みました。
御年76歳になる男性の投稿でした。
亡くなられたお父様の荷物を片付けようとした時、その荷物の少なさに驚いたそうです。
自分には何も話さず、コツコツと生前整理をされていたお父様の人柄や、76歳になっても父を見習う息子さんの姿勢に、何だかじんわりと心が温まったのを思い出します。
息子に内緒で生前整理を進めていた父親
- 「父を見習い生前整理を」~一部抜粋~
- 最近「生前整理」という言葉に出合った。
17年前に父が急逝した。家の中を見回して驚いたのは父にかかわる品の少なかったこと。
夏冬の衣類や靴がそれぞれ2、3点。若い頃は公の会合に出席する機会の多かった人の持ち物の数とは思えぬほどの少なさであった。いつの間にか始末していたのだろう。
喜寿を迎える私がいつポックリ逝っても、人生に何が何でもという未練はない。ならば父を見習い、自らの手でわが物を始末する時期かなと思っているきのうきょうである。
- 産経ニュース「父を見習い生前整理を」(全文)
- http://www.sankei.com/life/news/141124/lif1411240018-n1.html
父を見習って生前整理を始める素敵な親子関係

人はいくつになっても親から教えられる事はたくさんあって、その偉大さはきっと一生追いつけないのかもしれません。だからこそ人は追いつこう追いつこうと成長できるのでしょうね。
生前整理に関するこの話は、常におごらず学ぶ姿勢を持ち続けることの大切さを教えられた記事でもあります。
生前、子供には迷惑を掛けまいと、何も話さず少しづつ自分の荷物を片付けた昭和の父親像が目に浮かびます。
そんなお父様に育てられたからこそ、この方は76歳になってもまだ父親を見習う姿勢を持ち続けることができ、生前整理を実行に移せたのでしょう。
何も話さないけれど態度や行動で確かに愛情を感じる、そんな親子関係がとても素敵に思えた1記事でした。
生前整理から伝わる「心に沁みる親の愛」
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